高齢化が進む中で、在宅療養を選択される方が増えています
中でも慢性呼吸器疾患や廃用による呼吸機能の低下に悩む方にとって、
**呼吸器リハビリテーション(以下、呼吸リハ)**は、
日常生活の質(QOL)を保つために非常に重要なケアのひとつです。
私たち「なのはな訪問看護ステーション」では、
在宅でも安心して暮らせる地域づくりを目指し、
スタッフの専門性向上の一環として、呼吸リハに関する勉強会を開催しました。
今回はその内容を、コラム形式でご紹介いたします。
呼吸リハとは、
呼吸機能が低下した患者様に対して、呼吸をしやすくするための訓練や
支援を行うリハビリテーションです。
対象となる主な疾患には、以下のようなものがあります。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
誤嚥性肺炎の既往がある方
神経難病による呼吸筋の低下
長期臥床に伴う呼吸力低下(廃用症候群)
喘息などの呼吸器疾患
在宅では、これらの患者様が再入院を防ぎ、
日常生活を少しでも快適に送れるよう支援することが大切です。
そのため、私たち訪問看護師やリハビリスタッフが
呼吸リハの知識と技術を身につけることは、とても重要です。
SpO₂(動脈血酸素飽和度)の変化・留意点
呼吸数や呼吸パターンの観察
聴診による肺音の確認
口すぼめ呼吸・腹式呼吸の指導方法
呼吸介助(胸郭拡張・排痰誘導など)
安楽な体位のとり方と体位ドレナージの実践
実際に実施後の患者さんの身体を触らせていただくと
筋肉がほぐれ、皮膚の温度が温かくなっていることをスタッフ一同感じることができました。
今回の学びを活かし、今後も以下のような取り組みを予定しています。
ご自身でできる呼吸器リハビリの計画立案・ご指導
定期的な内部勉強会による継続学習
医師や訪問リハビリと連携した呼吸ケアの強化
利用者様が「息がしやすい」「楽になった」と感じられるケアを、チームで提供していきます。
実技を交えた学習だったこともあり、座学だけではわからないことへも理解を深めることができました。
また、スタッフも患者様もリラックスしながらも、
わからないことは質問しやすい環境の中で学ぶことができました。
呼吸器リハビリは、在宅療養をされる方のQOLを大きく左右する大切なケアです。
今回の勉強会を通して、スタッフ一人ひとりが
呼吸ケアの基本と実践方法を学び直す良い機会となりました。
これからも、地域の皆さまの安心した在宅生活を支えられるよう、
研修や情報発信を積極的に行っていきます。
呼吸器ケアだけでなくや訪問看護に関するご相談は、ぜひ「なのはな訪問看護ステーション」までお気軽にお問い合わせください。
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