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訪問看護における言語聴覚士のサポートとは|ご自宅で受けられる嚥下・言語リハビリについてご紹介

「言葉が出にくい」

「うまく飲み込めない」

といったお悩みは、日常生活の中で大きな支障となります。

そんなときに頼りになるのが、

**言語聴覚士(Speech Therapist:ST)**です。

特に在宅療養中の方にとって、訪問看護の中で受けられる言語・嚥下リハビリは、

暮らしの質を守るためにとても大切なサポートになります。

このコラムでは、言語聴覚士が訪問看護の中でどのように関わるのか

その役割や具体的な支援内容についてご紹介します。


言語聴覚士(ST:Speech Therapist)とは?

 

言語聴覚士とは、「話す・聞く・食べる」機能に障害のある方を支援するリハビリの専門職です。

対象となる困りごとは多岐にわたります。

対応する主な障害

  • 言語障害(失語症など)
     例:脳梗塞後に言葉が出にくくなった方への会話訓練

  • 構音障害
     例:発音が不明瞭で、聞き取りにくくなっているケース

  • 聴覚障害
     例:補聴器を使っても音が聞き取りづらい場合のサポート

  • 嚥下障害(えんげしょうがい)
     例:食べ物や水分をうまく飲み込めず、むせてしまう方への訓練

活躍する場面

  • 病院・リハビリセンター

  • 特別支援学校

  • 老人ホーム・介護施設

  • 訪問看護・在宅療養支援(増加中!)

 


在宅療養が増える中での役割の広がり

現在、高齢者の多くが「住み慣れた自宅で療養したい」と希望する中、

通院が困難なケースも増えています。

そのような背景から、在宅での医療やリハビリニーズは年々高まり、

言語聴覚士の訪問支援も注目されています。

在宅療養で起こりやすい困りごと

  • うまく話せず、家族と会話がしづらい

  • 食事中にむせたり、食べる量が減ってきた

  • 声が小さくて、意思が伝わりにくい

  • 認知症により、名前や物の名前が出てこない

こうした悩みに、自宅で対応できることが訪問STの魅力です。

ご家族にとってのメリット

  • 通院の手間・負担が軽減

  • 一緒にリハビリの様子を見て学べる

  • 安心して日々の食事・会話を楽しめるように

 


訪問看護におけるSTの重要性

言語聴覚士は、単に訓練を行うだけでなく、

誤嚥性肺炎の予防生活の質(QOL)向上に大きく貢献します。

訪問看護のチームの中でも、専門的なリハビリを提供できる存在として、

看護師や理学療法士とも連携しながら支援を行います。

訪問STの主な支援内容

  • 【嚥下リハビリ】
     → 飲み込みやすい姿勢の指導、口や喉の筋肉トレーニング

  • 【言語リハビリ】
     → 言葉が出やすくなる訓練、会話の練習、日記や写真を使った支援

  • 【ご家族への指導】
     → 食事の工夫、コミュニケーションの取り方、日常でできる練習方法の提案

 

具体的な支援例

  • 「話すのが難しい…」という方に:絵カードを使ってコミュニケーション力を高める訓練

  • 「飲み込むとむせる…」という方に:とろみのある飲み物の提案や、嚥下体操の指導

  • 「声がかすれて通らない…」という方に:発声練習や呼吸法トレーニング

 


言語聴覚士(ST)は、「話す」「聞く」「食べる」といった、

人が生きていくうえで欠かせない機能に関わる専門職です。

訪問看護の現場では、嚥下障害や言語障害を抱える方に対して、

ご自宅で無理なく続けられるリハビリを提供し、

安心して暮らせる毎日を支えています。

また、STのサポートはご本人だけでなく、

ご家族の不安や負担を軽くするという面でも大きな意義があります。

通院が難しい方も、自宅で自分らしく、

食事や会話を楽しめるようになる――それが、

訪問看護における言語聴覚士の目指すケアです。

「もしかしてうちも相談してみた方がいいかも?」と感じたら、

まずはお気軽にお問い合わせください。

小さな気づきが、大きな安心につながる第一歩になります。

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なのはな訪問看護ステーション

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